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鳴潮
9月25日付
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 「貧者の銀行」とも称されるバングラデシュのグラミン銀行が日本進出を検討している、とのニュースには考えさせられることが多い

 貧しい人に無担保で少額を融資し、生活向上や自立を手助けする。国際協力の現場でもよく耳にする手法の事業化に、世界に先駆けて成功した銀行である。金融を通じた貧困女性らの救済が評価され、2006年には創設者のムハマド・ユヌス氏にノーベル平和賞が贈られた

 グラミン銀行の進出は、こうした需要が日本にもあるということだ。対象は働く意欲と能力のある人で、生活保護の受給資格者を含む低所得者、シングルマザーら。5人一組の互助グループをつくってもらい、無担保でお金を貸し出す計画で、来夏にも運営を始める

 貧者救済の金融はユヌス氏独自のアイデアでもない。社会運動家の賀川豊彦も1928年、関東大震災の被害から立ち直れず、高利貸に苦しめられていた零細業者や庶民を救うため、相互扶助の精神に基づく金融機関を設立している。中ノ郷信用組合(東京)として今も活動中だ

 弱者を支えるお金の仕組みが、再び必要とされている。なのに一般の銀行といえば…

 銀行カードローンの過剰貸し付けが問題視され、多重債務者の増加を助長している、との批判も浴びている。社会的使命を忘れたわけでもないだろうに。

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