徳島新聞Web

10月20日(金曜日)
2 2
20日(金)
21日(土)
鳴潮
9月29日付
このエントリーをはてなブックマークに追加

 徳川第15代将軍の慶喜が朝廷に政権を返上した「大政奉還」は今から150年前、1867年10月14日のことである
 
 これにより鎌倉幕府以来約700年にわたる武家政治は終わった。慶喜の本当の狙いは支配体制の再構築にあったとされるが、続く王政復古のクーデター、戊辰戦争で泡と消えた
 
 欧米列強の進出という未曽有の国難、たった四杯の蒸気船に江戸幕府は抗し切れなかったのである。白村江の戦いでの敗北や元寇、第2次大戦の敗戦と、危機に臨むたび、体制は揺らぎ、統治システムを衣替えしてきたのが日本の歴史だった
 
 直面する少子高齢化や北朝鮮問題を乗り越える「国難突破解散」だという。安倍晋三首相は長州の選出。国難という言葉が乱れ飛んだ幕末を、幾分か意識したのかもしれない。本願は国の軸を動かす憲法改正にあるのだろう。当然、今なら勝てると踏んでいたのは疑いない
 
 ところが、動きは急だ。「どんな手段を使ってでも」と民進党の前原誠司代表。小池百合子東京都知事の「希望の党」に合流し、政権を奪取する構えだ
 
 時代がかった言葉を使うまでもなく、この先、社会は著しく変わる。今こそ、政治にしっかりしてもらわなければいけない。政権存続の是非が最大の争点に浮上した衆院選。筋を通すか、奇策に賭けるか。歴史に問い、未来を思え。

メニュー
 徳島ヴォルティス        高校野球
 社説        鳴潮           号外       地震
 ニュースリリース           不審者
 人事       訃報