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12月13日(水曜日)
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鳴潮
9月30日付
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 10月の声を聞く。そろそろ、秋冬物の出番だ。表裏を合わせた衣服、裏地つきの着物を袷(あわせ)という。<ぬくもりのたゝむ手にあり秋袷>武原はん

 きのう、9・29は「クリーニングの日」。夏物をしまう前に、店へという人も多かろう。心掛けたいのは、当然ながら、預けたら引き取りに行くこと。というのも、こんな話を聞いたからだ

 関東のある店に22年もの間、預けっ放しにしていたワイシャツを取りに来たお客さんがいたという。なぜ思い出せたのか。経緯は分からないが、店がずっと保管していたことには、驚いた

 こうした例は各地にあるらしい。全国クリーニング生活衛生同業組合連合会、通称全ク連が行った調査に回答した427店のうち、約9割に「長期間放置品」があることが分かった。放置期間は、3~5年未満が最も多いが、中には50年以上のものも

 放置品のトップは、ワイシャツ・ブラウス、次いでセーター・カーディガン。わずかだが、制服や綿入れはんてん、縫いぐるみもある。引き取りに来ない、その原因は、客が「転居、亡くなるなど連絡が取れなくなった」「忘れている」が多かった

 「忘れることで人は生きていける」。そう言われるが、預けたら、引き取りを忘れずに。肌で感じる風が変わった。ふと羽織りたくなる一着が見当たらない。さて、どこに。

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