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12月16日(土曜日)
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鳴潮
10月2日付
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 取材で訪ねたロシア極東・ハバロフスクはまだ暑かった。その地方政府庁舎で、ジヤノフ国際・地域間協力大臣に、こんな評を聞いた。「北朝鮮の労働者は働き者で法律を守る人ばかり。仕事はきちんとするので、需要は高い」
 
 極東では、ソ連時代から北朝鮮の労働者が農林業や建設業などの現場で働いており、地元にとって欠かせない存在のようだ。街を歩くと、北朝鮮の国旗を看板に描いた料理店が一つ。営業中だ。汗を流す人の胃袋を満たすのだろうか
 
 だが、彼らがせっせと稼いだ外貨が核・ミサイル開発に使われるのなら放置できない。国連安保理決議が、北朝鮮の出稼ぎ労働者の就労を原則として禁じたのは当然だ
 
 ジヤノフ氏は「個人的」にはとしながら「3カ月以内に世界の状況が変わり、決議をキャンセルさせる根拠が出てくると期待する」とも語った。その言い回しからは、北朝鮮の友好国の立場と歴史的なつながりがくみ取れた
 
 雲行きは怪しい。トランプ米大統領の発言に反発した北朝鮮は太平洋での水爆実験の可能性を示唆した。強行すれば、ビキニ環礁の水爆実験で被ばくした第五福竜丸のように、死の灰がどこに舞い降りるか誰にも分からない
 
 古来より、あしき行為をやめるよう忠告するのは親しい隣人の務めだ。おのずとロシアには果たすべき役割があろう。

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