期待のアスリート徳島から世界へ【5】畠田瞳、千愛

体操 畠田瞳(17)千愛(13) 東京・セントラル目黒

姉妹で東京五輪を目指す姉の畠田瞳(右)と妹の千愛=味の素ナショナルトレーニングセンター

父の背中追い五輪へ

 1992年バルセロナ五輪の体操男子団体で銅メダルに輝いた畠田好章さん(45)=日体大監督、鳴門市出身=を父に持つ瞳、千愛の姉妹。2人は東京五輪に向け、2017年1月に発足した女子ナショナルチームに所属する期待の選手だ。

姉妹が好章さんから直接、技術指導を受けることはほとんどないが、瞳は「技のやり方が分からないときや、練習を見に来てくれたときは教えてくれる」と笑顔で話す。

現役時代に鉄棒を得意とした好章さんが多用した大技「トカチェフ」が好きだ。「他の選手より高さがあってダイナミック。自分もあんな風にできたら格好いいかなと思う」。父のかつての映像を参考にし、段違い平行棒で生かせるよう技術を磨いている。

瞳が体操を始めたのは小学3年のとき。道徳の時間に「自分に一番合ったことを頑張り続けたら、必ずいい結果が出る」と教わったのがきっかけだった。
五輪出場こそないが、父と同様、体操のトップ選手だった母友紀子さんから「もし(体操を)やるのなら、小学3年までに始めないと手遅れ」と言われていたことを思い出し、横浜市の体操クラブに入った。

スタートはやや遅かったものの、両親の才能を受け継ぎ、瞬く間に頭角を現した。「最初の1年間は楽しくてしょうがなかった」と振り返る。中学2年の秋からはレベルアップを図り、東京都内のスポーツクラブ・セントラル目黒の女子体操競技部に移った。

高校2年となった現在の身長は155センチ。昨年はNHK杯で総合7位に入った。全日本種目別選手権では得意の段違い平行棒で1位となり、全日本ジュニア選手権などで優勝した。「けがをせずに練習を頑張り、自分の実力を超える演技を引き出したい」。今季は10月にカタールで開幕する世界選手権の代表選考会を勝ち抜くことに主眼を置く。

「家族全員が体操をやっていたから」と、小学1年から体操を始めた4歳下の千愛は中学1年生。周囲から「ひねり姫」の愛称がつけられている。

昨年11月の全日本団体選手権の床運動で、成功例のないG難度の大技「後方伸身宙返り4回ひねり」に挑戦。惜しくも3回半にとどまったが大きな話題となった。「ひねり技が得意なので、思い切ってやってみた」とあどけない笑みを見せる。

140センチと小柄で、「天才肌」と周囲の評価も高い。昨年5月にタイで行われたアジアジュニア選手権で2位の好成績を収め、「自信につながった」と飛躍を誓う。

週4日、姉妹で友紀子さんのマンツーマン指導を受けており、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターを練習の拠点にしている。

姉の瞳は、自身が日本代表の座を争うようになって、あらためて好章さんのレベルの高さや、偉大さを感じるようになった。妹の千愛も「今見ても父の技の切れはすごい。負けずに頑張りたい」と父の背中を追っている。

瞳は20歳、千愛は16歳で東京五輪を迎える。親子2代、姉妹そろっての出場は決して夢物語ではない。

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