シンガー・ソングライター沢知恵さんがボランティアコンサート

ハンセン病療養所や災害被災地などで演奏活動を続けるシンガー・ソングライターの沢知恵さん(岡山市在住)。ピアノ弾き語りによるボランティアコンサートが7日、徳島市の徳島児童ホームで開かれ、子どもからお年寄りまで120人が聴き入った。

アカペラの「アメイジング・グレイス」で開演。「手のひらを太陽に」や「ふるさと」、沢さんが作詞作曲した日・韓・英3カ国語による盛岡スコーレ高校校歌「ひとりひとりのうた」など13曲を歌った。

日本人の父と韓国人の母、2人の子どもら家族のことや、長年交流するハンセン病回復者が暮らす国立療養所大島青松園(高松市)についてのトークも披露。聴衆は一緒に口ずさんだり手拍子をしたりして伸びやかな歌声を楽しんだ。

公演は、沢さんが代表を務める「ともえ基金」が経費を支出するもので、子どもたちに音楽に触れてもらおうと企画された。

終演後、沢さんにインタビューした。

-コンサートの雰囲気は?

「温かい雰囲気でした。年齢や抱えるものが異なる人たちが、音楽によってひとつになれるコンサートができました。限られた時間の中でハンセン病の話をどこまでするか悩んだけど、小さな子どもたちも耳を傾けてくれたのでしっかり届けようと思いました」

-「ともえ基金」によるボランティアコンサートとは

「ともえ基金は、2001年から毎年大島青松園で行うコンサート経費のために創設しました。災害被災地、少年院、児童養護施設でのコンサート経費も支えてもらっています。一人ではなく、賛同者と一緒に取り組んでいる心強さがあります」

-児童養護施設でコンサートをするのはなぜ?

「日本では約3万人の子どもがさまざまな理由で児童養護施設で暮らしています。2人の子がいる母として『自分の子どもがお世話になるかもしれない』と思うとひとごとではない。以前暮らしたアメリカでは養子制度が身近で、肌の色が違うきょうだいがいることも珍しくありません。日本でも社会のみんなで育てるという認識が広がるように、施設で働く人を応援するためにも、ボランティアコンサートに一層力を入れていきたいです」

(2017年4月9日)

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