水の恵み~列島フォトリレー2017(12) 佐賀・神埼市「直鳥クリーク公園」

独特の曲線描く水路

 大地に描かれた象形文字? それとも巨大な迷路? ここは佐賀県神埼市の「直鳥(なおとり)クリーク公園」。夕暮れ時、麦畑が広がる佐賀平野を空から見ると、約300メートル四方に独特の曲線を描く水路があり、小さな島々が浮かび上がって見えた。

クリークが網の目のように入り組み、さまざまな形の小島が浮かぶ「直鳥クリーク公園」=佐賀県神埼市千代田町直鳥

 水路はクリークと呼ばれ、農業用水を確保するため掘られた。排水路や貯水池、調整池の役割も担い、稲作など全国でも有数の佐賀県の農業を支えてきた。

 公園は16世紀前半の戦国時代に築城された「直鳥城」の跡。本格的な城壁はなく、防御にクリークを活用した。近年、佐賀平野では農地の区画整理や宅地化などで、クリークの改修や埋め立てが進む。県は7年前、昔ながらの水辺の景観を維持しようと、城跡を公園に整備した。

 園内の清掃活動や秋祭りを企画する地元の槙貞紀さん(69)は昔、クリークで泳いだり、ハンギー(たらい舟)に乗って、水草の一種でクリに似た味のするヒシの実を取ったりして遊んだ。「いつまでもこの景色を残したかね」と話す。(写真と文・佐藤桂一=西日本新聞)

水の恵み~列島フォトリレー2017(11) ゴリ漁(高知県四万十市)

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