J2残り11試合 徳島ヴォルティス、J1自動昇格の可能性は

サッカー・J2の徳島ヴォルティスは、第31節終了時点で勝ち点51の5位につけ、上位2チームに与えられるJ1自動昇格を狙い、現在2位の福岡を勝ち点差6で追う。現行の22チーム制でリーグ戦を争う形になった2012年から、残り11試合で、逆転してJ1自動昇格を決めたチームはあるのか、過去のデータから探ってみた。

長崎戦に向け調整する徳島の選手=8日、徳島スポーツビレッジ

◆自動昇格圏外からの逆転は1度

2012~16の5シーズンのうち、31試合を消化した時点で自動昇格圏外(3位以下)のチームが、2位チームを逆転したのは1度、昨季の清水エスパルスのみだ。31試合を終え、勝ち点54で5位だったが、9連勝を含む10勝1敗と猛追し、2位だった松本山雅に勝ち点84で並び、得失点差でかわした(清水の最終節は記憶に新しい徳島のホーム戦)。

逆転までに至らなかったケースでは、15年のアビスパ福岡が、2位ジュビロ磐田に勝ち点82で追い付いたが、得失点差で及ばず、J1昇格プレーオフに回った。残り11試合で2~5位の勝ち点差がわずかに2の大混戦だった12年は、2位湘南ベルマーレが、一時は京都サンガに逆転されたものの、最終節で再び抜き返し、逆転昇格を許さなかった。

◆勝ち点6差は逆転可能か

逆転した16年の清水を見ると、残り11試合で勝ち点差は6あった。15年の福岡も逆転自動昇格にはわずかに及ばなかったが、6差を追い付いた(福岡はプレーオフを勝ち抜きJ1昇格)。清水は第33節で勝ち点差は7まで開いているが、それ以上開いて追いついたケースはない。徳島にとっては、現在の6差が逆転のためのぎりぎりのラインだろう。また、追い上げた両チームとも爆発的なラストスパートを見せていて、徳島も連勝して波に乗りたいところだ。

◆自動昇格ラインは勝ち点80を下回る可能性も

自動昇格ラインはどのあたりになるのだろうか。最も低かったのが2012年の湘南の75。以降は82~84に収まっている。過去5シーズン、2位チームが残り11試合で積み上げた勝ち点は18~25。現在2位の福岡の勝ち点57に、25を加えると、82まで伸びる。徳島が追い付くには、勝ち点31が必要で、10勝1分けで乗り切らなければならず、非常に厳しい数字だ。ただ、福岡も8勝1分け2敗もしくは7勝4分けの成績を残さなければならない。福岡は、首位の湘南戦、前半戦に勝てなかった相手との対戦も残していて、決して簡単な数字ではない。

最も少なかった勝ち点18を積み上げるとすると、福岡の勝ち点は75。徳島が到達するには勝ち点24(8勝3敗か、7勝3分け1敗)が必要だ。福岡が31節までのペースで、シーズンを終えれば勝ち点は77。徳島が追い付き、逆転するには11試合で8勝か9勝を挙げなければならない。こうしてみると、徳島は8勝以上がノルマになる。負けられない戦いが続く。

◆指揮官は「逆転可能」 まずは警戒する長崎戦

ロドリゲス監督は現在の福岡との勝ち点6差について「逆転はできる」と力強く話す。松本山雅戦でも同点になるまで良い形で試合を進められていたことを挙げ、作り上げてきたチーム、選手を信頼し、戦い抜く覚悟だ。

「一戦一戦、決勝戦のように戦う」とするこれからの終盤戦は、総力戦になる。J1ベガルタ仙台から佐々木匠選手が加入し、全体練習を離れていたメンバーも戻りつつあり、チームの状況は良い方向に向かっているようだ。残りの対戦相手の中で、名前に上がったチームの一つが次の対戦相手であるV・ファーレン長崎。順位も4位と昇格争いのライバルだけに、まずは長崎から勝ち点3を取ることに集中する。

◆過去2年の昇格チームと同順位、同じ勝ち点差

16年の清水、15年の福岡は、残り11試合となった時点で5位。清水は自動昇格、福岡はプレーオフでの勝利という違いはあるが、ともにJ1に上がった。両チームともに、自動昇格圏との勝ち点差はともに6だった。今季も31試合を終え、徳島は5位、自動昇格圏との勝ち点差は同じ6。徳島がJ1昇格プレーオフを制した2013年も、31試合終了時で5位だった。偶然かもしれないが、縁がある数字も追い風にしたい。

(2017年9月9日)

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