楽器の話と演奏楽しめる 弦楽器製作者・松下敏幸さん「レクチャー&コンサート」

世界的に有名な弦楽器製作者・松下敏幸さん(60)による解説と、松下さんの作った楽器の演奏が楽しめる「レクチャー&コンサート」(徳島新聞社など主催)が、9月23日に阿南市文化会館夢ホール、24日に徳島市のあわぎんホールで開かれる。マエストロと呼ばれる松下さんの楽器を使って、熟練の演奏家が豊かな音色を生み出す。

9月23日 阿南市文化会館夢ホール/24日 あわぎんホール(徳島市)

松下 敏幸(まつした・としゆき) 弦楽器製作者。1957年生まれ。兵庫県出身。87年イタリア・クレモナに工房を開設。98年国立クレモナバイオリン製作学校の日本人初のマエストロ講師に。88年クレモナ・アントニオ・ストラディバリ国際製作コンクールのバイオリン、チェロ両部門で銀メダル受賞。2004年パリ国際弦楽器製作コンクールのバイオリン部門で音響・最優秀特別賞、ビオラ部門で2位メダル受賞。クレモナを拠点に活動し、東京にも工房を持つ。

松下さんは、1982年にイタリア北西部のクレモナに移り住み、弦楽器作りを学んだ。ストラディバリウスの生みの親、アントニオ・ストラディバリ(1644~1737年)ら偉大な弦楽器製作者を輩出した町だ。ストラディバリの作品の音の響きと造型の美しさに憧れ、その伝統的な手法を忠実に再現できるよう研究を重ねてきた。

第1部では、アカモミなどの木の選定に始まり、膨らみを持たせたボディ部分の造型、自ら調合したオイルニスを塗る工程に至るまで、細部にこだわった製作過程をスライドを交えて紹介する。

第2部は松下さんの作ったバイオリン、ビオラ、チェロの演奏会。曲目は「弦楽四重奏曲『皇帝』より第2楽章」(ハイドン)、「バイオリンとビオラのための二重奏曲」(モーツァルト)など。松下さんの作品を愛用するチェリストの藤原真理さん、バイオリニストの二村英仁さんも特別出演する。

「誰が何を演奏するか」が注目される演奏会に、楽器製作者の視点を加えた今回の催し。松下さんは「主役は楽器、あるいは楽器が奏でる音」と強調。その上で「デジタル化の現代にあって、人の手による『ものづくり』の価値や伝統を受け継ぐことの大切さを伝えたい」と話している。

<チケット情報>

 9月23、24の両日とも開演は15時(開場14時半、終演予定17時)。入場料は3000円(当日500円増)、2日間通し券5000円。問い合わせは徳島新聞社事業部<電088(655)7331>。

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