人形浄瑠璃とクラシック音楽公演 現代アート空間でコラボ

現代アート作家が創り出す力強い舞台空間で、人形浄瑠璃とクラシック音楽が融合する公演「The Nest~魂の宿るところ」が11月9日、阿南市羽ノ浦町の市情報文化センターコスモホールで行われる。美しい音楽の響きと、浄瑠璃人形の不思議な魅力を味わうことができる。

舞台美術は、静岡県出身で1999年から徳島を拠点に活動する美術家楡木彩生(にれきあやせ)さんが手掛ける。ステージに再生パルプで作った巨大な器を9個設置。人の体を「魂の器」と捉えた造形で、独特の世界を演出する。

人形を操るのは、三好市出身の人形遣い勘緑さんと木偶舎のメンバー。徳島の伝統芸能である人形浄瑠璃が、西洋音楽と出合い、紙のぬくもりが感じられる舞台美術の中で、人生のNest(魂が居心地よく暮らせる巣箱)を探しに出掛ける設定。勘緑さんらが立体作品の中に入り、表現する。

演奏はいずれもフランス人でチェロ奏者のスタン・デュゲさんと、ピアニストのチボー・ノヴェルさん。デュゲさんは妻が美馬市出身であることから徳島をたびたび訪れ、昨年、今年と勘緑さんが遣う人形と共演している。

今回はチェロとピアノで「亡き王女のためのパヴァーヌ」(ラベル)、「五つの民謡風小品」(シューマン)、無伴奏チェロのための「BUNRAKU」などを奏でる。

楡木さんは「眠っていた人形が、魂の器によって息を吹き返してくれたらいいなと思う」、勘緑さんは「欲に冒され、本来の人間性を失ってしまった魂が、元の場所(Nest)に戻るための誘いかけを人形で表現したい」と話している。

公演は午後7時から。一般2千円、大学生以下千円(当日各500円増)。阿南市情報文化センター、徳島新聞社主催。問い合わせは徳島新聞社事業部<電088(655)7331>。

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