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1回大会からゴール者を万歳で祝っている「完走バンザイ隊」のリーダー 長江康子(ながえやすこ)さん   2017/3/27 11:21
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1回大会からゴール者を万歳で祝っている「完走バンザイ隊」のリーダー 長江康子(ながえやすこ)さん とくしまマラソン完走者を祝福する「完走バンザイ隊」の代表を第1回大会から務める。午後4時の制限時刻いっぱいまで約20人がゴール会場の徳島市陸上競技場に待機し、駆け込んできたランナーを取り囲んでは「あんたが主役」「ようやった」と声を掛けて万歳を繰り返す。「走らなくても、参加しているという感覚があってうれしい」と充実感をあふれさせる。

 2008年の大会発足時、徳島大大学開放実践センターの健康講座を受講していた人たちが「声でできるお接待をしよう」と結成した。当初はランナーに不審そうな目で見られることもあったが、毎年続けるうちに新聞やテレビで取り上げられることが増え、とくしまマラソンの名物になった。

 10年間、さまざまなドラマを目の当たりにした。時間ぎりぎりに涙と汗でぐちゃぐちゃになって走り込んでくる人、ゴールを目前に力尽きた人。完走者から「昨年は万歳してもらっている人を見ながら時間切れになった。今年こそは祝われたいと思って必死に走った」と言われたこともある。

 「完走した人たちの喜びを何倍にもしてあげたい」。その思いで声を張り上げる。毎年最後のランナーを迎える頃には喉はかれ、声はガラガラだ。

 今年、次男(31)とおい(31)がランナーとして初出場した。節目の大会で家族の喜びを万歳で分かち合い「最高に楽しいですね」。今年も満足そうに笑った。長男は独立し、徳島市中吉野町3で夫、次男と3人暮らし。60歳。