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徳島県警本部長に着任した鈴木基之(すずきもとゆき)さん   2017/8/11 10:25
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徳島県警本部長に着任した鈴木基之(すずきもとゆき)さん 千葉県松戸市など東京近郊で育ったため、進学した東京大で出会った地方出身の友人らの古里自慢に感化されたと言う。「全国のいろいろな土地で暮らしながら、社会の役に立つ仕事に打ち込みたい」と選んだのが警察庁だった。地方への赴任は、徳島県が6カ所目になる。

 テロ対策などを担う警備部門の経験が豊富だ。2015年1月、シリアで日本人ジャーナリストが過激派組織「イスラム国」の人質になった事件では、警察庁が隣国ヨルダンの現地対策本部に派遣した国際テロリズム緊急展開班(TRT―2)を率いて情報収集に当たるなど、緊迫した現場も踏んでいる。

 思い出深い仕事に、07年7月から2年半に及んだインドネシア国家警察への派遣を挙げる。独裁政権の崩壊から約10年が過ぎた同国で民主的な警察の確立を支援するため、幹部養成学校の教壇に立った。睡眠時間を削って覚えたインドネシア語で「住民に寄り添うことが大事だ」と繰り返し伝えた。

 20年ほど前、東京・高円寺の阿波踊り連に入っていた妻(48)の踊りを見に行ったことがあり、徳島県に対して「暑い夏にパワフルに踊る阿波踊りのように、人々に熱気がある」との印象を持っている。翻って自身の性格については「少しせっかちなところがある。レストランとか、行列に並ぶくらいなら別の店に行く」と表現する。

 公安1課長を務めた愛知県で陶芸、警備部長をした沖縄県で空手、警務部長となった新潟県でスキーなど、これまでの赴任先でその土地ならではの趣味を持ち、好奇心旺盛な一面ものぞかせる。「徳島でも何か見つけたい。やっぱり阿波踊りですかね」と笑顔を見せた。都内に妻と小学6年の長男(12)を残して単身赴任。49歳。