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徳島県立中央病院長になった   2000/4/7 19:22
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徳島県立中央病院長になった仁木 敏晴さん
(にき・としはる)

 「われわれが県民医療の最後のとりで。その自覚を常に持ちながら、高度・先進医療の充実に取り組みたい」。気負いを見せず、淡々と抱負を語る。

 一日平均九百人の外来患者、五百人の入院患者の診療にあたる県立中央病院(五百四十床)。県民の期待が寄せられる基幹病院の新しいかじ取り役だ。

 徳島市蔵本町の現在地に決まった改築計画もにらみ、県民が求める医療分野は幅広い。それにこたえ「救急医療の充実」を第一の課題に挙げる。とはいえ「中央病院が何でも引き受けられる時代ではない。県民が何を求めているかを見極める必要がある」と冷静だ。

 中央病院には毎年、一般会計から約二十億円が繰り入れられながら、累積欠損金が二十二億円を超えている。自治体病院としては、民間病院が取り組まない不採算部門も引き受けざるを得ないという事情もある。それでも、赤字体質には批判が強い。経営改善は長年の懸案でもある。

 「この四月から診療報酬請求の効率化を目的に医事業務の外部委託を始めるなど経営改善に努めている。業務のスリム化と収入の改善を徹底したい」

 自身の専門は循環器。徳島大学医学部を卒業し、同付属病院などに勤務した後、一九八九(平成元)年に内科医長として中央病院に着任。循環器科部長になってからも週二回、一日六十-七十人の外来患者の診察をこなしてきた。院長就任で多忙を極めるものの「医者である以上、患者と接するのが生きがい。できれば週一回でも外来は続けたい」という意気込みも。

 趣味は、健康管理のために始めたウオーキング。週三回を目標に夕食後、淑子夫人と近所を散歩することにしているが「なかなか目標通りにいかなくてね」と苦笑いする。娘二人は徳島市内に嫁ぎ、夫人と長男の三人暮らし。徳島市山城町東浜傍示。六十歳。