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徳島県高校長協会長になった   2000/4/13 19:22
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徳島県高校長協会長になった浅香 寿穂さん
(あさか・ひさほ)

 物腰が柔らかく、語る口調も穏やか。周囲の評通りの紳士だ。相手をしっかりと見据えながら「これからの教育」を語る言葉には、経験に裏打ちされた信念と情熱が感じられる。

 教育改革に向けた大きなうねりが学校現場に押し寄せている。改革の目標は<1>学力だけを尺度とする教育からの転換<2>開かれた学校づくり<3>地域の実情に根差した特色ある学校づくり-。これらの目標を実現させるためには「学校長のリーダーシップと、教員の意識改革が不可欠」と話す。

 「改革の理念を、教育の現場にどこまで浸透できるかが最大の課題だろう。教育界全体が体質改善を迫られている」と、改革の流れには賛同の姿勢だ。「地域に開かれた学校運営に責任を持つ第三者機関の設置を早急に進めたい」と意欲を見せる。

 社会の成熟に伴って「人の幸福観」が変わってきたという。単に勉強ができることが人生の幸福につながった時代は終わったということだ。「これからは子供たちがどのような個性、能力を持っているかが問われる」。子供たちが自ら学ぶ意欲を身につけたり、個性や才能を自分たちの力で発見する環境が欠如している現状に危機感を募らせる。

 「横並び意識を克服し、改革に向けた取り組みと果敢に向き合ってほしい。その際、生徒たちの活動を見守る姿勢も大切」と現場教員に注文も。

 九八年四月から城東高校長。七八年の設立当初から所属する「劇団徳島」のメンバーとして、年に数回の舞台に立つ演劇人でもある。昨年度は、生徒とともに城東ミュージカルを上演。生徒が見違えるように成長したと目を細める。

 名刺の裏には座右の銘「一生感動 生涯青二才」の文字と、生徒に描いてもらったという似顔絵。徳島市中吉野町三の自宅で、妻久美さん(52)と母親(84)、長女(28)の四人暮らし。五十九歳。