徳島新聞Web

11月22日(水曜日)
2 2
22日(水)
23日(木)
鳴門教育大学学長に再選された   2002/1/1 18:26
このエントリーをはてなブックマークに追加

鳴門教育大学学長に再選された溝上 泰さん
(みぞうえ・やすし)

 「冬空に輝く星のように、きらりと光る鳴門教育大学をつくり、ほかの教員養成系大学のモデルになる」

 全国の国立大学が再編を模索する中、教員養成系大学にとって今年は存続か統廃合かが決まる正念場の年。しかし、転換期を危機ではなく好機ととらえ、強い決意を示す。

 一期四年間で大学院のカリキュラムを再編成し、組織改革に手腕を発揮。県内の各学校の要請で教官を派遣するなどさまざまな事業のほか、鳴門市との積極的な連携も進めた。「学長一人が旗を振っても何もできない。いま大学に求められているものを教官、職員が考えて協力してくれたおかげ」と控えめだ。

 二期目の最大の課題となる存続問題。香川、愛媛、高知三大学の教育学部と統合して「四国教育大学(仮称)」を設けるとの独自案を打ち出したが、いずれも地元教育界と密接なつながりがあり、協議は進んでいない。「現状を直視すれば、大学や教官の地位保全を考えている場合ではないはず。学生教育、現職教員の再教育をどう果たしていくかを真剣に話し合う必要がある。主張すべきことは主張する」と語気を強める。

 好きな言葉は「格物到知(かくぶつちち)」。具体的な物事を考察することによって知見を深めるという意味。「教育も理論だけでなく、教育現場を大切にしてほしい」と語る。

 千種夫人と鳴門市里浦町粟津の官舎で二人暮らし。息子四人は大学や病院に勤める。広島県出身の六十九歳。