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徳島弁護士会の会長に就任した   2002/4/9 18:21
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徳島弁護士会の会長に就任した大道 晋さん
(おおみち・すすむ)

 「司法を取り巻く環境は大きく変わりつつある。弁護士会が率先して改革を進めなければならない」。温厚な語り口の中に、強い意欲を感じさせる。

 政府の司法制度改革審議会が昨年まとめた最終意見には、法曹人口の大幅増が盛り込まれた。「過当競争になるという弊害はあるかもしれないが、人が増えると幅広い活動が可能となる。行政や企業活動に積極的にかかわることで、弁護士がより身近な存在になるのでは」。審議会の意見には肯定的だ。

 今後の課題としては、裁判官への弁護士任官の推進を挙げる。「閉鎖された世界しか知らない裁判官ではいけない。裁判官に適した人材(弁護士)を推薦する制度の確立などに道筋をつけたい」

 二十年近くの弁護士生活で、マルチ商法などの消費者被害に無防備な若者やお年寄りを繰り返し見てきた。「何か事件が起きてから対応するのではなく、啓蒙がより大事だ」と訴える。そのためには弁護士会が率先して情報提供する必要性を強調する。インターネットによる発信にも積極的に取り組んでいる。

 城南高、中央大法学部をへて一九八二年、司法試験に合格。八五年、徳島弁護士会に登録した。弁護士になった動機は「自分の裁量で動けるし、いろんな人と接することができるから。世話好きなんです」。民事全般を扱うが、印象に残る訴訟は社会的反響の大小に関係ないという。「依頼者に納得してもらえたときが一番うれしい」

 趣味は読書。週に数冊、ジャンルを問わず何でも読むが、特にお気に入りは歴史書。「過去の知恵が現代の問題の解決に通じる。人間は、昔も今も変わらないものなんですよ」。徳島市上吉野町一の自宅で、妻(42)と長男(12)、長女(8つ)の四人暮らし。板野町大坂出身。四十六歳。