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よしもと温泉・観光地グランプリを獲得した 「大歩危・祖谷いってみる会」会長   2003/11/2 17:17
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よしもと温泉・観光地グランプリを獲得した 「大歩危・祖谷いってみる会」会長植田 佳宏さん
(うえた・よしひろ)

 「人と人の触れ合いを大切にしたい。地域全体の後押しを受けて受賞できたことが何よりうれしい」。池田、山城、西祖谷山三町村の主要ホテル五社で会を発足させて以来、観光地「大歩危・祖谷」の名を全国にPRする最大のチャンスを生かせたことを喜ぶ。

 地域活性化を支援するための吉本興業(大阪市)の企画を知ったのは六月。それからの行動が迅速だった。会の仲間や三好西部町村観光協議会などに呼び掛け、月内にグランプリ実行委員会を発足させた。

 企画づくりは、ホテルかずら橋(西祖谷山村)の竹内均支配人をまとめ役に役場や各社の若手に任せた。「地域活性のキーワードは連帯感。地域を動かし、行政を動かし、将来を担う地元の若者を育てる意味は大きい」。不況の折、予算に余裕はなく、あくまで手作り重視。山城町のサンリバーや西祖谷山村の秘境の湯などの温泉施設めぐりを中心に、吉本興業のお株を奪う「おボケ処(どころ)」などコストの掛からないパフォーマンスで勝負した。

 泉のごとく次々とアイデアを出し実行に移していった若手の成長ぶりに目を細め「観光地に対する熱意が高まり、奥深い活動になった。若手をまとめてくれた竹内さんには頭が下がる思い」と言う。三カ月半、何度も企画書を持って大阪、東京に足を運んだ苦労も、受賞で吹き飛んだ。

 池田町でホテル祖谷温泉を経営する。努力家で気配り屋。「私は何もやっていないんですけどね」と笑う。これからも地元を巻き込んで、大歩危舟下りなど地域の観光資源を磨くことに情熱を燃やす。三十八歳。