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高専教員顕彰全国1席になった阿南高専教授   2003/12/20 17:09
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高専教員顕彰全国1席になった阿南高専教授湯城 豊勝さん
(ゆうき・とよかつ)

 「周囲の反響が大きくて、大変な賞をもらってしまったと実感している」。高専の学生教育や管理運営に顕著な功績のある教員を表彰する制度で、昨年度始まったばかり。もちろん県内からの受賞は初めて。

 「優れた学生指導」として受賞理由の最初に挙げられたのが、学生との携帯電話を使ったユニークな交流。「最近は精神的にもろい学生が少なくない。わずかでも心に響く言葉をかけることができれば、元気を与えることができるのではないか。その方法として、学生が持っている携帯電話に目をつけた」。昨年四月からほぼ毎日、日々感じたことや記憶に残ったこと、学生としての心得などを二百五十文字以内の文章にまとめ送信している。

 最初は受け持ちの生徒だけだったが、最近では希望者が増え送信先は寮の生徒やその友人ら七十人を超す。「ほぼ毎日原稿を書くことで自分の視野も広がった。学生からの返信があると、さらに頑張ろうとの意欲がわいてくる」と笑顔を見せる。

 面倒見がよく気さくな性格は、現地見学や小論文、小テストを多く取り入れ分かりやすさを心掛けた授業にも表れている。建設システム工学科教授の肩書に、本年度から寮務主事として管理職の顔も加わった。「高専や大学は変革の時代を迎えている。時代に対応し、魅力ある高専づくりを進めたい」。穏やかな表情が引き締まった。

 相生町延野。五十二歳。