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アテネ五輪出場を決めた女子バスケットボールの全日本代表選手   2004/1/24 17:04
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アテネ五輪出場を決めた女子バスケットボールの全日本代表選手矢野 良子さん
(やの・りょうこ)

 再延長の残り34秒。左サイドからの3点シュートが鮮やかなアーチを描いてゴールすると、ガッツポーズが出た。アテネ五輪出場権を懸けた、十八日の女子アジア選手権準決勝の韓国戦。この一投で81点目を奪った瞬間、勝利を確信した。

 自然と涙が出た。「高校生の時にテレビで(八年前に日本が出場した)アトランタ五輪を観戦しながら、自分もこういう舞台に立てたらいいなと思った。その夢を自分の手でつかんだという気持ちでいっぱいだった」

 アジアから三チーム出場とはいえ、五輪切符の獲得は容易でなかった。一次リーグでは韓国に32点の大差で完敗していた。だれもが日本は準決勝で敗れ、台湾との三位決定戦が最大のヤマ場と考えていた。チームも台湾との対戦に焦点を絞り、この韓国戦は「主力を温存するため、早めの選手交代を決めていた」という。その無欲が劇的な勝利を呼び込んだ。

 韓国戦では「自分のバスケットボール人生で最多」の34得点。「伝家の宝刀」の3点シュートが要所で8本も決まりファンを魅了した。「こんなに点を取ったという意識がなかったので自分自身びっくりした。試合後、祝福の携帯電話が鳴りっぱなしだった」

 応神中学校時代に全国中学校体育大会を経験し、城北高校では一九九四−九六年のインターハイ、全国高校選抜優勝大会にすべて出場した。卒業後、ジャパンエナジーに所属し、日本リーグにあたるWリーグで二度、ベスト5(優秀選手賞)に選ばれている。

 「バスケットボール一家」としても知られ、三歳上の姉の優子さんもトヨタ自動車で活躍中。正式に五輪メンバーに決定すれば、女子バスケットボール選手としては県人初となる。徳島市応神町吉成出身。一七八センチ。二十五歳。