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徳島地検検事正になった   2005/1/18 16:11
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徳島地検検事正になった高井 新二さん
(たかい・しんじ)

 「厳正、的確な中にも、ぬくもりのある検察権の行使に努めたい」。記者会見で抱負を聞かれ、よく通る声できっぱりと答えた。古里・徳島での初の勤務に意欲を燃やす。

 司法修習生時代、先輩検事の影響で検察官を志した。「裁判官と違い、事件現場に行くことも事件関係者と同じ目線で見ることもできる。事実の重み、事実を掘り下げる力を魅力と考えた」

 各地の地検、高検などで勤務する中で、常に心に留めているのが「冷静な頭、温かい心、強い足腰」。捜査の際の冷静さはもちろん、犯罪を立証し捜査を完遂する上での機動力を忘れない。中でも被疑者に対する温かい心の大切さを強調する。「検事には相手の立場になって考えることが必要。これまでの経験で、頑強な(被疑者の)否認が自白に至ったのは、親身な温かい心で接したときが多かった」と振り返る。

 一般国民が裁判員として重要事件の被告を裁く裁判員制度(二〇〇九年五月までに導入)については「国民にとって極めて重要な制度。趣旨、理解が浸透するよう方策を考えたい。司法裁判の進め方も工夫していく」と力を込める。

 城南高校卒業以来となる古里の印象は「山紫水明、人情が厚い地と思っていたが、街もずいぶん美しくなった」。驚きを見せながらも「冗舌な人が多いのは変わらない。自分は相当おしゃべりだが、そのルーツを見ているよう」と笑顔を見せる。

 趣味は読書や囲碁、ウオーキング。時折、お気に入りの本を何度も読み返しているという。五十三歳。阿南市富岡町出身。