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日本野鳥の会徳島県支部長になった   2005/5/11 15:52
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日本野鳥の会徳島県支部長になった三宅 武さん
(みやけ・たけし)

 二十八年間務めた前支部長から後を託された。「渡り鳥のルート研究から環境保護活動まで、これほど熱心な支部は少ないと自負している。責任は重いが、みんなの意見を聞きながら一層活動を充実させたい」。静かな語り口ながら、責任感の強さがにじむ。

 香川県出身。一九六六(昭和四十一)年に病院の検査技師として徳島に赴任後、山に魅せられ、登山に明け暮れた。高山植物に興味を持ち、県内の動植物愛好家でつくる博物同好会に入った。

 「最初はあまり鳥に興味はなかった」という。しかし、鳥の分科会を任されたことがきっかけで、野鳥の会県支部には、七八年の発足からかかわった。「徳島は約二百種の鳥が観察できる恵まれた土地。種類が分かるようになると、どんどん引き込まれた」と振り返る。

 お気に入りの場所は、吉野川河口干潟。「大型のホウロクシギが百羽以上飛来する珍しい場所。えさになる生物が豊富な証拠です」。今、その干潟近くで東環状大橋の建設が進み、さらに下流では自動車道の横断が計画されている。「どんな悪影響が出るか分からない。日本有数の貴重な生態系が失われたら、取り返しがつかない」。穏やかな話しぶりが一転、熱を帯びる。

 「うまくPRすれば観光資源にもなるはず。どれほど価値があるか知られていないだけなんです」。干潟の魅力を広く知ってもらおうと、市民向けの探鳥会にも力を入れることにしている。

 好きな鳥はシギとチドリ。干潟を代表する鳥だ。石井町石井で妻と二人暮らし。六十一歳。