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徳島地方・家庭裁判所所長に着任した   2005/8/11 15:40
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徳島地方・家庭裁判所所長に着任した塩月 秀平さん
(しおつき・しゅうへい)

 「分かりやすい判決は、半面で独断に陥りやすく、地道に事実を認定して悩み抜くことが大事」。着任会見で判決を下す心構えについて述べた。二〇〇九年導入予定の裁判員制度については「制度自体がどのようなものか客観的に伝えるため、活発に広報したい」と、県民への周知に積極姿勢を見せる。

 東大法学部在学中の一九七一(昭和四十六)年に司法試験に合格。七四年、東京地裁判事補を振り出しに裁判官人生がスタートした。八六年に東京高裁判事に就任して以降、主に特許訴訟を専門に手掛けるようになった。

 その経歴が買われて、今年四月に東京高裁内に新設された全国の特許訴訟を専門に取り扱う知的財産高等裁判所の判事も務めた。

 インターネットの掲示板に書籍の一部を転載され著作権を侵害されたとして、出版社と著者が掲示板管理者を訴えた訴訟では、主任裁判官として著作権侵害を認め、削除を命じる国内初の判断を下した。

 「特許訴訟はそれぞれの専門分野の理論や技術を理解しなければならず、大変だがやりがいのある仕事だ。今後、その重要性はますます増すだろう」と話す。

 趣味は音楽鑑賞と街角ウオッチング。オペラ鑑賞は「夏休みやゴールデンウイークを利用して海外に出向く」という熱の入れようだ。

 初の赴任地となる徳島については「司馬遼太郎の『街道をゆく・阿波紀行』を読んで下準備している。県内隅々まで散策したい」と表情を緩ませた。

 徳島市内の所長官舎で妻と二人暮らし。福岡県出身。五十六歳。