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徳島大学医学部長に選ばれた   2006/10/14 14:45
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徳島大学医学部長に選ばれた松本 俊夫さん
(まつもと・としお)

 「医学部を取り巻く環境はとても厳しい。身を引き締めて重責に臨みたい」と語る。

 国立大学法人は文部科学省からの運営交付金が年々減額され、研究環境は悪化している。それは医学部も同じ。「独立行政法人化で自由裁量を期待したが、結局、一緒にやってきた仲間と交付金の奪い合いの側面が強くなった。正直、きつい」と明かす。

 教育面も難題を抱えている。二〇〇四年から新人医師に臨床研修が義務付けられ、大学より大都市の一般病院を研修先に選ぶ卒業生が多くなり、研究や臨床を支える研修生の確保が急務。〇三−〇四年度に研修プログラム作りにかかわっただけに、思い入れは強い。

 「徳島大学の医学部は医学科に加え、栄養学科や保健学科を持つ医の専門機関。横の連携も強く、この特色を生かしたい」とアピール。隣接の県立中央病院と一一年度には連絡橋でつながり、研究と一般病院での研修が可能な環境が整うことから、「総合力で大都市の一般病院に対抗したい」と力を込める。

 祖父や父、姉も医師という環境で育ち、「医師になるのが当たり前」だった。専門は内分泌代謝。特に骨粗しょう症の診断や治療などの研究を続けてきたが、「恩師に誘われて研究を始めたら、いつの間にかチームができて離れられなくなった」。

 日々の激務を癒やすのは、三歳の長女や十三歳で中学生の長男と過ごす時間。無味乾燥な研究室が多い中、部屋の片隅には子供の写真が飾られている。学部長に選ばれる前は家庭を大切にしたくて午後九時には帰宅していたが、「これからはそれもかなわなくなる」と少し寂しそう。

 岡山市出身。徳島市内で妻らと四人暮らし。五十七歳。