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世界7番目の高峰・ダウラギリⅠ峰登頂を目指す
鶴木博(つるき・ひろし)さん   2007/1/3 12:44
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世界7番目の高峰・ダウラギリⅠ峰登頂を目指す ネパール・ヒマラヤ中西部のダウラギリⅠ峰(標高八、一六七メートル)は、世界で七番目の高峰。「我々の登山も『ラッキー7』となれば言うことなし」。徳島県内の七人で結成した「徳島ダウラギリ主峰登山隊」のリーダーを務める。

 「子供のころから山を眺めるのが何より好きだった」という冒険心いっぱいの少年だった。新田次郎の小説「孤高の人」で知られる登山家・加藤文太郎(一九〇五-三六年)にあこがれ、十六歳のとき、ガイドブックを手に二泊三日で天狗塚から三嶺、剣山まで歩いた。雪が残る中、テントを持たずにクマザサにくるまれて眠った。

 本格的に登山を始めたのは、日本大学に進んで山岳部に入ってから。北アルプスでの岩登りに夢中になり、山の醍醐味(だいごみ)を知る。「四年生で北鎌尾根から西穂高岳に至る冬季単独縦走を成し遂げたのが一番の思い出。当時は、まだ珍しかったからね」。山の話になると柔和な表情になる。

 社会人になり、ヨットやカヌーに興味を持った時期も。しかし、十数年前から中高年層の登山ブームに火が付き始め、ヒマラヤ挑戦への思いが込み上げてきた。自宅近くにある神社の階段の上り下りからトレーニングを開始。一九九九年にアイランドピーク(六、一八九メートル)、二〇〇五年にはツクチェピーク(六、八三七メートル)に挑戦、それぞれ登頂に成功した。

 登山歴四十年のベテランだが、未踏の八千メートル峰は想像できない。徳島隊の隊長として「何よりもチームワークを重視したい。あくまでも全員登頂が目標」。過酷な自然との戦いは望むところという。

 二〇〇四年から徳島新聞カルチャースクールで山岳ガイドを務めている。団塊世代のチャレンジを決めてから、同世代の知人やスクールの生徒から多くの激励が寄せられている。「帰国して良い報告をしたい。そして、今回のメンバーで今後も登山を続けたいと思えるようになれば最高ですね」

 徳島市上八万町西山で妻、長女との三人暮らし。五十七歳。