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四国アイランドリーグ運営会社のIBLJ新社長に就任した
鍵山誠(かぎやま・まこと)さん   2007/3/13 12:35
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四国アイランドリーグ運営会社のIBLJ新社長に就任した 「課題は、リーグをいかに存続させるか。それに尽きる」。二年続けて赤字を見込む日本初の野球独立リーグ、四国アイランドリーグの運営を、元プロ野球選手で初代社長の石毛宏典氏から引き継いだ。事業が軌道に乗るかどうかは、その手腕にかかる。

 本業はインターネットカフェを全国に約四十店舗展開する会社(本社・徳島県三好市)の経営者。その前には、高松市のベンチャー企業で中古書籍・CDなどの販売専門店「ブックマーケット」を始め、上場させた経験も持つ。IBLJとは二〇〇五年の四国リーグ発足時に、徳島インディゴソックスに資金提供したのがきっかけで、同年九月に専務に就任した。

 しかしいざ入ってみると、人手は不足し、財務の担当者もいない。資金繰りは破たん寸前。事業計画の見直しと資金調達に追われた。「沈みかけた船が沈没しないように引き継いだ。やっと浸水が止まりつつある」とは率直な表現だが、収支は改善傾向にある。

 ビジネスとしての期待より、むしろ社会貢献に重きを置く。「地域に誇れるチームをつくることは、何でも東京に一極集中する中で、地方の地盤沈下を緩やかにする方法」と考えている。

 難事業を引き受けた理由は、ほかにもある。自身はプロの写真家を志していた。九州産業大芸術学部卒業後も可能性を求め、福岡市の写真家に師事。一年後に夢をあきらめたが「一生懸命やったので、悔いはなかった」という。その経験を基に「写真の世界でプロになれるのは百人に一人ほど。野球も同じ。だから、僕は選手への思い入れが強い」と話す。

 大分県出身だが、高校卒業まで母親の実家があった三好市で過ごした。池田高時代は野球部の黄金期。応援部員として三年間、甲子園球場で声をからした。

 仕事上の最適地として福岡市に居を構えるが、IBLJのほか、夫人(35)の実家がある高松市で月の半分は過ごす。趣味のスノーボードは二年間封印。三十九歳。