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徳島地方・家庭裁判所所長になった
的場純男(まとば・すみお)さん   2007/5/22 11:03
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徳島地方・家庭裁判所所長になった 「さまざまな意見を聞き、裁判所の職員全員が気持ちよく仕事をしながら国民の信頼を勝ち得ていく職場づくりにまい進したい」。着任会見で強調したのが「国民の信頼」。二年後に導入を控えた裁判員制度について「裁判員として参加することへの国民の不安は根強い。丁寧に粘り強く意義を訴え、参加しやすい制度となるように努力していきたい」と、あらためて新制度への理解と協力を求めた。

 「揺るぎない専門知識を背景にした専門家」にあこがれ、法律家を志した。京都大学法学部在学中の一九七三年に司法試験に合格。利害、打算、当事者の思惑に引っ張られることなく虚心坦懐(たんかい)に事件を見て、自分を生かしつつ国民のためになる仕事ができると裁判官の道を選んだ。七六年の大阪地裁判事補を振り出しに始まった裁判官生活は今年で三十一年余。このうち二十六年を刑事部で過ごした。

 「思い邪(よこしま)なし」の初心を胸に、邪念を抱かず事案の真の姿に則した裁判を行うことが「最初にして最後の目標」と話す。

 大阪国税不服審判所長だった二〇〇二年、狭心症で心臓のバイパス手術を受けた。一カ月半にわたる療養生活を余儀なくされ、たばこもやめた。このときの経験から、「事件関係者の体の不調が社会復帰の妨げや犯罪の原因になっているかもしれないと考えるようになった」と振り返る。

 趣味は音楽鑑賞や読書。ジャズを好み、ギターやピアノの演奏もたしなむ。病気後は年に数回、秘境のかけ流し温泉を巡っている。「徳島では阿波踊りの熱気から元気をいただきたい」と、早くも真夏の祭典に思いをはせる。

 妻と長男、長女を大阪府豊中市内の自宅に残し、単身赴任。和歌山県生まれ。五十六歳。