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徳島県警本部長に着任した
菅沼篤(すがぬま・あつし)さん   2007/8/18 16:02
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徳島県警本部長に着任した 「県民の信頼が警察のエネルギーであり、県民の期待に応えることが喜びである」。着任会見でこう抱負を述べた。さまざまな局面を乗り越えてきた経験から重責に気負いはなく、実直な語り口が飾らない人柄をしのばせる。巡査を経て警察庁入りしたノンキャリアとして、徳島県警で初の本部長を務める。

 四国での勤務は十七年ぶり二度目。以前の一九八八年から九○年までの香川県警捜査二課長時代は、指定暴力団山口組と一和会との「山一抗争」の激しい時期。香川から離れられない日々が続き、徳島まで足を延ばしたのは「池田高校を拝見したぐらい」と振り返る。新潟県で生まれ育ったことから「山あり、海あり、自然あり」の四国は心が落ち着くという。

 「人のために何ができるのか」と考えた末、東海大学工学部を卒業後、七三年に神奈川県警巡査に。警察庁に出向した先輩を訪ねた際、書類の山に囲まれて黙々と働いている姿を見て「国の仕事も大変だが面白いのでは」と興味をもち、八一年に推薦制度を活用して警察庁入りした。

 前任は近畿管区警察局広域調整部長。主に交通警察の経験が長く、北海道警交通部長、警察庁交通企画課交通安全企画官を歴任した。「仕事は楽しく、無駄は省く」。余分なコストをかけずに求められる成果を出すために、物事の合理化は不可欠と説く。

 一方で、組織として活動する上で基本となる礼式や人とのつながりを重んじる。警察大学校の同期生が県警幹部にいることもあり「知らない人ばかりではないので心強い」と表情を緩ませた。

 好きな言葉は「温故知新」。「やってやれないことはない」と何事にも前向きな姿勢で臨む。趣味は、子供のころ夏休み中の登校日を忘れてまでふけったこともあるという釣り。妻、長女、長男を東京都内の自宅に残し、徳島市内の公舎に単身赴任。五十六歳。