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全国高校駅伝県予選でアベック優勝した美馬商高の監督
佐藤克人(さとう・かつひと)さん   2007/11/5 15:33
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全国高校駅伝県予選でアベック優勝した美馬商高の監督 「一番いい結果を出してくれた」。閉会式後、熱血監督にようやく笑顔が戻った。

 男女とも前評判が高かったものの、ゴールするまで何が起こるか分からないのが駅伝。選手の体調管理やレース展開など考えることは多く、この一週間で体重は二キロ減。前夜は何度も目が覚めたという。「ほっとした。今夜(四日夜)はおいしいお酒が飲める」といたずらっぽく笑った。

 アベック優勝は十年ぶり二度目。男女制覇は過去、美馬商高以外にはない。本来なら昨年に二度目を成し遂げるはずだったが、男子がまさかの二位。大会史上初の十連覇も逃した。この日、当時の三年生が陸上部のユニホーム姿で沿道から応援。一年前の悔し涙をうれし涙に変えてくれた。

 今春、実力のある新人選手が多数入部した。「いい選手を預かることは幸せ」と話すが、その分、メンバー決定の際は頭を痛める。苦渋の決断の末、男女合わせて四人の三年生を補欠にした。

 そのうちの男子二人は、練習日誌に「優勝旗を取り戻すまであと何日」と一日も休まずに書き続けた選手だった。「外すのはつらかった」。レースを終えると「次(全国大会)は自分の力でレギュラー枠をもぎ取れよ」と優しく声を掛けた。

 脇町高時代は自身も「都大路」を目指す長距離選手だった。美馬商高の陸上部監督に就任して十九年目。「駅伝の強豪チームをつくる」という夢に少しずつ近づき、一九九九年に男子を全国六位に導いている。もっとも、近年は低迷しており「まずは三十位台」と巻き返しに意欲をみせた。

 長男は県外の大学に通い、美馬市美馬町で妻(45)、二男(15)と三人暮らし。広島大卒。四十五歳。