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徳島県の新設ポスト監察統括監に就任した
島田清(しまだ・きよし)さん   2008/12/29 11:36
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徳島県の新設ポスト監察統括監に就任した 「重い荷物を運ぶ仕事になる。こういう仕事は立派な名馬より駄馬が適している、となったのだろう」

 相次いだ職員不祥事を受けて県が新設した監察局のトップ、監察統括監に民間から登用された。県庁からも、そして県民からも注目される重責ポスト。就任の感想を謙虚に語る。

 一九七〇年に司法試験合格。七三年から大阪地検、徳島地検の検事を務め、七六年、弁護士に転身した。監察局は職員に問題行為があれば調査する役目を担う。「経歴に検事の三年間があったから私に回ってきたのでしょう」と話す。

 最近、本業の弁護士として医療訴訟を手がける機会が増えている。「人間の病気は外部からのウイルス感染と、内にある細胞が変質し、がんになる場合との二通りある。外部からの不当要求などを阻止し、内部のがんを早く見つけて摘出するという監察局の仕事は、病気に対応するのと同じだ」と、新組織に与えられた役割を自分なりにかみくだいている。

 物事をはっきり言うタイプ。好きな言葉を聞くと手帳を広げて、こう答えた。「私、実は軽率なんです。だから、好きな言葉というよりも、こうやって、戒めの言葉を手帳に書いてるんです」。広げたページには「一番の不徳は軽率であることだ」「進んで自分の意見は述べない」などと書き記されていた。

 趣味は読書。数々の書物を手にするが、気に入った本は手元に置き、旅先にも持ち運ぶ。今はフランスのモラリスト、ラ・ロシュフコー、ローマの哲学者、セネカの名言が随所に出てくる書籍を読み返している。

 三人の息子はいずれも県外生活。徳島市八万町下福万の自宅で妻と二人暮らし。六十一歳。