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徳島市教育長に選ばれた
石井博(いしい・ひろし)さん   2009/3/28 10:43
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徳島市教育長に選ばれた 身長一七五センチ、体重八〇キロのがっしりした体格。ピンと伸ばした背筋。飾らない語り口に実直さが漂う。現職教員から徳島市の教育行政トップへの就任は、十八年ぶり二人目で「学校現場の生の声を聞くことが基本。現場で培った経験を最大限に生かして課題を克服したい」。

 教員生活の振り出しは一九七五年に着任した三好農林高。校内暴力が吹き荒れた時期で、授業を受けようとしないツッパリたちに正面からぶつかった。飲酒や喫煙、いじめなど問題行動を起こす生徒の家に足しげく通った。

 剣道部の顧問も務め、剣道を通して人生の夢を語り、自暴自棄の生徒にやる気を起こさせた。就任二年目、勝利から遠ざかっていた剣道部を県大会団体三位に押し上げた。

 「ある時期から子どもたちの目の色が変わるのを感じた。一人一人に目標を持たせることが教育の第一歩」。体当たりで取り組んだ同校での二年間が教員としての基礎になった。

 「フットワークの軽さは県内教育界随一」が周囲の評。管理職になってからも気になることがあれば、すぐに生徒や教諭の自宅に出向いて話を聞く。「直接会って話し合えば解決につながる」。粘り強い指導と生徒の目線に立った対話を信条に、複雑化する教育問題の打開を目指す。

 五十歳を迎え、体力の衰えを感じ始めた七年前に一念発起し、ホノルルマラソンに出場。初めてのフルマラソンだったが五時間四十七分で完走した。「走り終えた達成感が何とも言えない」。以来、全国各地のマラソンに参加している。

 剣道と囲碁がともに五段。徳島市八万町千鳥の自宅で母(88)と妻(55)の三人暮らし。五十七歳。