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NY国際現代家具見本市で「クラフツマンシップ」賞受賞
片岡克仁(かたおかかつひと)さん   2010/5/30 12:15
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NY国際現代家具見本市で「クラフツマンシップ」賞受賞 北米最大級の家具見本市で、高い職人技が生かされた作品に贈られる「クラフツマンシップ」賞。いすの座面に、鳴門海峡の渦をイメージした彫刻を施した日本的な「和」のデザインが評価され、国内2例目の受賞となった。「夢みたい。海外でも徳島の木工技術が通じることが分かった」。帰国第一声に受賞の喜びがにじむ。

 徳島市の3セク会社「アワード」のデザイナーに採用された1991年から、徳島に暮らす。この20年間感じてきた「高い技術があり、世界でも十分評価されていいのにもったいない」というもどかしさが、一気に晴れた思いだ。

 「デザインは、人を幸せにすることができる」がモットー。いすやテーブルなどインテリア・家具のデザイン設計・商品開発を手掛ける。「製造現場を重視し、何度も足を運ぶなどとにかく熱心」とは友人の評。

 愛媛県今治市出身。「いつから、何のきっかけで好きになったのか、忘れてしまった。木を使ったものづくりの仕事が夢だった」。東京の専門学校へ進学、タイで家具生産に携わったことも。

 2002年に独立し、デザイン事務所を設立。「異業種も巻き込んでメードイン徳島を世界に発信したい」。そんな思いから昨年7月、県内の3社と連携して商品開発する「チーム徳島」を発足させた。自身は企画・デザインを担当しソファなど11種を商品化。海外販売も視野に入れる。

 徳島は企画から製品まで一貫生産する企業は少なく、さまざまな技術を持った個々の業者の集合体という特異な産地だ。「個々の技術をつなぎ合わせ、徳島自体が一つの企業として商品開発していければ。そのつなぎ役が、私のようなデザイナー」

 徳島市論田町本浦中の事務所兼自宅で、妻と高校生の長男の3人暮らし。51歳。