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徳島インディゴソックスの新監督になった
斉藤浩行(さいとうひろゆき)さん   2010/12/22 10:07
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徳島インディゴソックスの新監督になった 愛媛球団でコーチを務めた今年、選手の自主練習に付き添ってシーズン中に休んだのは1日だけ。休日でも選手からサポートを頼まれると断れなかった。「(サポートを)頼まれなかっても、逆に今日はどうするんだって聞いてしまう」と笑う。愛媛を退団したが「指導することに熱くなってきたところで冷めたくない」と、徳島球団で指揮を執ることにした。

 徳島は四国の4チームで唯一優勝がない。そこにやりがいを感じている。栃木県での中学時代、身長187センチの怪童はホームランを連発し「大人がいる」と恐れられた。強豪私立の作新学院(栃木)から誘われたが、公立の宇都宮商高に進学した。「強いところで勝っても面白くない」との信念は変わらない。

 プロ野球の広島に入り、1年目から1軍でホームラン4本を放った。有望なパワーヒッターは2年目の開幕前に打球が右目を直撃。遠近感を失い、ボールに焦点が合わなくなった。「今は打てないだけ」と周囲をかわし、練習に明け暮れた。夕食を誰よりも早く食べて、自主練習でバッティングマシンを一人占めした。

 プロ11年間で1軍戦本塁打は16本に終わった。一方、2軍での通算161本はいまだに破られていない大記録だ。1軍で結果が出せない選手は2軍にも長く在籍できない。「161」という数字は本人がこつこつと努力し、それを周りが認めていたことの証しでもある。

 プロ引退後、運送会社で働いていたとき大型車免許を取り、愛媛球団では選手の移動バスを運転したこともある。シーズンオフの今は徳島球団の備品を運ぶチームトラックを運転する。「見掛けても監督と呼ばないでほしい。一線を引きたくないから、斉藤さんでいい」。親しまれる球団づくりの先頭に立つ。

 宇都宮市出身。桂善子(かよこ)夫人との間に2女。引っ越したばかりという徳島市内のマンションには家族の写真を飾る。50歳。