徳島新聞Web

11月22日(水曜日)
2 2
21日(火)
22日(水)
県教育委員長に就いた西池氏裕(にしいけうじひろ)さん   2011/8/5 10:27
このエントリーをはてなブックマークに追加

県教育委員長に就いた西池氏裕(にしいけうじひろ)さん 徳島県の教育委員に就任した3年前から地域主権時代の教育の在り方を考えている。児童生徒の個性を重んじ、地域性や学校の特色を重んじることは、今や当然のことだろう。目指すは「全国のみんながうらやむ徳島教育」。問題はどう具体化していくか。

 大阪生まれの東京育ち。会社員時代は千葉や兵庫、岡山、北海道と各地を転々とした。他の都道府県と比べると、徳島の強みや弱みがよく見える。「徳島の子は全般的におとなしくて良い子が多い。裏を返すと、個性を伸ばそうとする勢いが足りない気がする」

 最近、子どもが群れて遊ばないといわれる。背景には地域コミュニティーの崩壊があるのではないかと危惧している。「特色ある徳島教育の実現には、学校だけでなく家庭や社会といった地域全体で取り組む教育が欠かせない」と強調する。

 金属物性の専門家。技術総括部長などを務めた川崎製鉄で省エネ材料の研究を担った。産業教育への思い入れも強く、農業や工業、商業高校の生徒が最新の情報や技術に触れ、意欲的に学ぶ環境を整えたいという。

 退職を機に妻の出身地の徳島で暮らし始めて6年。のんびりと第二の人生を送るはずが、請われて徳島経済研究所技術顧問や徳島県経済成長戦略アドバイザーに。今度は県教育委員6人の先頭に立つ。「教育にここまで足を突っ込むとは思わなかった」というのが正直な感想。

 理系畑を歩んできたが俳人の顔も。それも俳誌「ひまわり」を主宰するほどの本格派だ。雅号は「冬扇(とうせん)」。役に立たないものの例え「夏炉冬扇」からとった。「凡庸な人物」と謙遜するものの、周囲の評は「理系、文系両分野の幅広い識見に富む多才な人」。雅号とは逆にその才能はひっぱりだこだ。

 読書家で月20冊は読む。最近の趣味は野菜作り。詩誌の発行を通じて知り合い学生結婚した妻と、徳島市八万町福万山の自宅で2人暮らし。67歳。