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県教育長に就いた 佐野義行(さのよしゆき)さん   2012/4/3 09:50
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県教育長に就いた 佐野義行(さのよしゆき)さん 南海・東南海・東海の3連動地震に備えた安全教育の充実や児童生徒の学力・体力の向上など差し迫った課題は山ほどある。「重責に戸惑っている」というのが、正直な心境だ。

 三好市東祖谷で生まれ育った。少子化が著しく、母校の栃之瀬中学校は東祖谷中学校に変わり、栃之瀬小学校は3月末で廃校になった。徳島工業高校では土木を学び、ラグビー部員として花園にも出場したが、今は徳島科学技術高校。母校がなくなる寂しさと変容を肌で感じてきただけに、学びの充実への思いが強い。

 学校の統廃合や小規模校での教育の在り方は、そこで学ぶ児童・生徒の人生を大きく左右する。「新設の教育戦略課を中心に、教育環境についてしっかりと検討し、冷静、適切に判断したい」

 高校卒業後、就職先の住友建設(現三井住友建設)東京支店で首都高速道路の建設に携わった。担当箇所の測量ミスの原因が分からず悩んだとき、土木が専門ではない大卒の後輩から原因を指摘された。「大学で学べばより論理的に物事を考えられる」。仕事を辞めて飲食店でアルバイトしながら受験勉強し、立命館大学へ。当時の受験資格ぎりぎりの29歳で高校教諭として採用された。

 鳴門高校ラグビー部を9年間指導し、国体の審判も経験。徳島市内の進学校や県教委の人事部門での勤務はなく、歴代教育長とは経歴が異なる。「教育長の器ではない」と謙遜するが、周囲は「生徒指導や危機管理などの経験が豊富な人」「先見性、決断力があり、変革期の適任者」と期待する。

 専門は社会だが、「多くの人が体育と勘違いしている」と笑う。趣味は読書とウオーキング。医療小説や警察小説、ノンフィクションを好み、「ゴルゴ13」の大ファン。北島町鯛浜の自宅で妻、母との3人暮らし。56歳。