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徳島県中学校長会会長に就任した多田耕造(ただこうぞう)さん   2012/5/8 10:18
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徳島県中学校長会会長に就任した多田耕造(ただこうぞう)さん 「学校の元気は校長にかかっている。英知と情熱を結集し、生徒に視点を当てた教育改革を進めていきたい」。新学習指導要領が全面実施された本年度、国公立の85中学校長のまとめ役を任され、重責に気を引き締める。

 新学習指導要領では、英語や理科など各教科の学習内容と授業時間が大幅に増え、体育では武道とダンスが必修に。生徒の力を伸ばすことが求められている中、「いかに分かりやすい授業をし、生徒の学ぶ喜びや意欲を引き出せるかが大切」と言い切る。

 鍵となるのは教員の工夫や指導力。「すべて教科書通りというのではなく、基礎、基本を大事にしながら、何を学ばせたらいいか生徒を見て考え、一つ一つ実践してほしい」と強調する。校長会としても各校の連携を強め、授業の充実を支援していく考えだ。

 徳島大学旧教育学部卒。「理科が好きで実験がしたかった」。学園ドラマにも影響され、教員の道へ。中学校の理科が専門だが、徳島市の飯谷小や千松小、美波町赤松小(当時)など管理職になるまで主に小学校の教壇に立った。徳島市教委教育次長を経て、2009年度から徳島中学校長。

 温和な表情と穏やかな語り口が印象的で、好奇心旺盛なアイデアマン。県教育研修センター勤務時代、教材製作を担当し、手作りした理科の教材やおもちゃは無数にある。「子どもにはすごい発想力がある。そこを少し刺激してあげるだけでいい」。子ども目線を心掛け、赴任校では地域の山を「探検」したり、生徒と新聞を毎日発行したり、不登校の児童とプロレスで遊んだり…。「周囲に子どもみたいで、先生らしくないとよく言われる」と笑う。

 息子3人は東京で就職し、同市住吉1の自宅で、元教員の妻と暮らす。毎日午前3時半に起床して、夫婦で朝食の準備をするのが日課で、多い日は20品目以上つくるという。59歳。