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徳島市観光大使に就任した柴門ふみ(さいもんふみ)さん   2012/11/22 09:54
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徳島市観光大使に就任した柴門ふみ(さいもんふみ)さん 瀬戸内寂聴さんと対談した際、「50歳を過ぎたのだから、徳島への恩返しを考えなさい」と言われた。市の魅力を県内外に発信するために新設された徳島市観光大使の話が舞い込んだのはその直後。「運命だと思った。古里に親孝行する気分」とほほ笑む。

 徳島市立高校を卒業するまでの18年間を徳島市内で暮らし、お茶の水女子大学進学をきっかけに上京。漫画家、エッセイストとして数々の作品を発表している。徳島で過ごした2倍近い時間を東京で生活しているが「作家活動の原点は徳島にある」と言い切る。柴門さんの漫画に登場する学校の風景は、市立高校がモデル。学校を描くときには高校の卒業アルバムをめくるという。多忙な生活の中でも数年に一度は帰郷し、友人らと旧交を温める。

 高校時代は都会志向で、一刻も早く徳島を出たいと思っていたが、年を重ねるごとに徳島の良さを実感するようになった。徳島の魅力に、温暖な気候と豊かな自然を挙げる。川に囲まれた徳島は、城山の原生林などの緑が豊かで、利便性と自然の調和がとれている。食材も豊富で、そこで育まれた人たちは情が厚い…。口をついて出てくるのは古里を称賛する言葉ばかりだ。「私自身の明るく、くよくよしないのんびりした性格も、徳島で生まれ育ったからこそだと思う」

 古里徳島の魅力が全国に伝わっていないことがもどかしい。「東京で出会う人は徳島のことをほとんど知らない。自然や特産品などの魅力を世界中の人にしっかりPRしていきたい」。夫で漫画家の弘兼憲史さん、実母との3人暮らし。55歳。