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プロレスデビューから20年古里で記念のリングに立った新崎人生さん(しんざきじんせい)   2013/3/4 10:43
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プロレスデビューから20年古里で記念のリングに立った新崎人生さん(しんざきじんせい) 「いかに人に喜んでもらえたか。それが自分の喜びになる」。強靭(きょうじん)な骨格に分厚い筋肉をまとったプロレスラーは、丁寧な口調で語る。1993年にデビューして20周年。3日、古里の徳島市立体育館で記念のリングに立った。

 徳島東工業高校(現徳島科学技術高校)卒業後、最初に志したのは役者だった。知人に誘われプロレスの世界に入ったのも「役者の仕事の糧になれば」という思いからだった。そして飛び込んだリングには、常に痛みとけが、一つ間違えれば死が待っていた。気が付けば、生死ぎりぎりのその世界にはまっていた。

 1年半後、アメリカのプロレス団体にスカウトされ、2年間、戦った。観客は毎回数万人。ショービジネスの本場だけに、いかに見る人を楽しませるかが問われた。この経験が「人を喜ばせる」という人生観を確かなものにさせた。帰国後は、東北を拠点とするみちのくプロレスで活躍。2003年から6年間は社長として経営面からもプロレスを支えた。

 観客が張り上げる声援が何よりの支えだ。「プロレスは相手の技を受けるのが前提の格闘技。応援に支えられなければ、きつくて続けられない」とファンに感謝する。「やられても、立ち向かっていくさまを見ていただければ」

 東日本大震災後は、仮設住宅で徳島ラーメンの炊き出しやチャリティーの巡業を行うなど復興支援の活動を続けている。故郷の四国を背負い、リングでは遍路をモチーフにしたパフォーマンス。「被災地と共に歩んでいきたい。同行二人です」。仙台市在住、46歳。