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国内で2年4ヵ月ぶりに新彗星を発見した人岩本雅之(いわもとまさゆき)さん   2013/3/18 09:56
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国内で2年4ヵ月ぶりに新彗星を発見した人岩本雅之(いわもとまさゆき)さん 本格的に彗星(すいせい)の探索を始めてわずか2カ月。わし座周辺の東の空を写した1枚が、新彗星を捉えていた。国際天文学連合の小惑星センター(米国)から認定を受けた彗星は「IWAMOTO」と名付けられた。

 中学生のころ、友人宅の天体望遠鏡で初めて見た月のクレーターに感動した。高校時代は望遠鏡を自作。小遣いをためて中古の一眼レフカメラを買い天体写真の撮影にも熱中した。

 多くのアマチュア天文家が一生かかっても見つけられないといわれる彗星の発見に漠然とした夢を抱くようになったのもこのころ。30歳から双眼鏡で彗星探索を始めたが、まだそれほど本腰を入れるわけではなかった。そんな中、知人に誘われて小惑星探索に乗り出し、1988、89年には相次いで六つの小惑星を発見。後に眉山や土柱など県内観光地の名を付けて話題を呼んだ。

 ただ小惑星探索をしながらも、頭の隅にはまだ見ぬ新彗星があった。「可能性はゼロではない。徒労に終わったとしても細く長くやってみよう」と今年1月、彗星探索を本格的に始めたばかりだった。

 撮影した当初は「光のいたずらかも」と半信半疑だったが、翌日撮影した2枚の写真にもその像はあった。家族や友人から祝福の言葉を掛けられ「徐々に実感が湧いてきた。歴代発見者に名を連ねられ光栄」と顔をほころばせる。

 2012年3月、勤めていた職場を早期退職し、現在は農業の傍ら、空を見上げている。登山も趣味で「自然の雄大さを感じられるのがいい。山で見る星空は格別ですね」。

 阿波市阿波町早田で母と妻、長男と4人暮らし。58歳。