徳島新聞Web

12月18日(月曜日)
2 2
18日(月)
19日(火)
地方独立行政法人徳島県鳴門病院の初代理事長に就任した武田吉弘(たけだよしひろ)さん   2013/4/5 09:39
このエントリーをはてなブックマークに追加

地方独立行政法人徳島県鳴門病院の初代理事長に就任した武田吉弘(たけだよしひろ)さん 開院60年目を迎えた鳴門病院が地方独立行政法人として新たなスタートを切り、最初のかじ取り役を担う。「県北部の地域医療の拠点として、住民に親しまれる病院にしたい」と表情を引き締める。

 3月まで35年間、県庁に勤め、うち20年余りを福祉、保健医療の分野で過ごした。最も印象深かったのは、室長補佐として携わった2000年の介護保険制度の施行。「保険の世話にならないので保険料は払いたくない」「年金から天引きしないで」。新しい保険制度の導入に、県民からは批判や不満の声が噴出した。

 「新しい取り組みや制度を受け入れてもらうには、県民の期待を裏切らないことが大切」。公平な介護サービスを提供するため、県内各地を飛び回り保険者となる市町村の指導に当たった。要介護認定に携わる医療関係者や被保険者となる地域住民には、休日を返上し説明に回った。共に汗を流した当時の上司と部下は「今でも同志」。年に数回酒宴を開き、近況を語り合っている。

 管理職として、部下の意見にも耳を傾けることを大切にしてきた。「野球でいえばキャッチャー」と周囲に言われることもあり、自身を「調整型」と分析する。病院のトップとして500人以上の職員を束ねることになるが、「職員が自分の役割を考えて働ける環境をつくりたい」と意気込む。一人一人の潜在能力を最大限に引き出すことが、鳴門病院の医療水準を高めることになると信じている。

 健康づくりのためウオーキングを習慣化したいというが、忙しさもあり、まだ挑戦できていない。「毎日ラジオ体操とウオーキングを続ける妻には頭が下がります」と笑う。北島町北村で妻と次女と3人暮らし。58歳。