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徳島県高校長協会長に就いた天羽俊夫(あもうとしお)さん   2013/4/13 12:12
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徳島県高校長協会長に就いた天羽俊夫(あもうとしお)さん 「現場の視点に立った実効性のある施策を要望していく」。徳島県内の高校、特別支援学校の校長42人でつくる組織のトップとして表情を引き締めた。緊縮財政下で、どの学校の運営も厳しさを増している。校長の意見を丁寧にまとめ、県教委に対して必要な対応を積極的に働きかける考えだ。

 中でも、生徒数の減少には強い危機感を示す。「今後も個々の学校が教育機能を維持できるか心配。学校同士がつながりを深める知恵と工夫が必要だ」

 祖父、父に続いて教職を志し、高校の数学の教員に。「右を向けと言われれば左を向く性格」だったが、父の背中を見ながら育つうちに「人の生き方に関わる仕事」としてやりがいを見いだした。徳島北高教頭、県教委学校政策課長などを歴任して2011年から城北高校長。

 思い出深いのは、川島高校長時代の10年、選抜高校野球大会に同校が初めて出場したときのこと。強豪相手に接戦を演じた上、応援の素晴らしさで表彰を受け、「力を合わせる大切さを生徒から教わった」と振り返る。

 定年退職を来年に控え、後輩教員の間で多忙感が高まっている現状を憂う。事務作業や研修が増えただけでなく、保護者との関わり方も複雑になってきた。「『学校、家庭、地域の連携』と言葉にするのは易しいが、答えを出すのは難しい」

 座右の銘は、論語にある「克己復礼(こっきふくれい)」。「教育環境は年々厳しくなっているものの、自分に打ち克(か)ち辛抱強く取り組めば必ず子どもに信頼され、よく育ってくれる」との意味で使い、若手の教員を励ますことも多い。

 趣味は教員仲間らと20年以上続けているテニス。「禁煙できたこと」をひそかに誇りに思っている。北島町高房の自宅で妻、長女と3人暮らし。59歳。