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徳島労働局長に就任した樋野浩平(ひのこうへい)さん   2013/4/17 10:28
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徳島労働局長に就任した樋野浩平(ひのこうへい)さん デフレ脱却に向けた安倍政権の経済政策「アベノミクス」の効果で国内の景気に明るさが見えつつある。2月の徳島県内の有効求人倍率は9カ月ぶりに0・9倍台に回復したが、「雇用に反映されるにはタイムラグがある。地方の現状は依然として厳しい」。

 徳島の労働行政の課題に挙げるのが若者の就職。2月末現在の内定率は高校生94・7%、大学生72・7%で未内定者は600人を超える。「将来ある若者全員をしっかりとした職に就かせることが役目」と表情を引き締める。

 高齢者、障害者、生活困窮者の就労にも力を注ぐ。県の主要な施策を決める会議に2013年度から徳島労働局長も加わっており、県や市町村と連携を密にし雇用対策に取り組む。

 キャリアは34年。思い出深いのは初任地の熊本労働局人吉労働基準監督署で、4年間安全担当を任されたことだ。当時、建設現場でヘルメットや安全帯を着ける職人はほとんどおらず、指導をしても嫌な顔をされ、相手にされなかった。しかし、あきらめず何度も現場まで足を運び、安全管理の重要性を熱心に説明。熱意に押されたのか、徐々に浸透したという。

 「現場では懇切丁寧に話をすることが基本。地道な活動が信頼関係を生む」。飾らない語り口に実直さが浮かぶ。

 1994年から高知労働局で2年間勤務し、四国赴任は2回目。仕事と子育てに追われた高知時代を振り返り、「今回は時間を見つけて、妻とゆっくり各地を回りたいね」と笑みを浮かべた。

 長男は独立し、千葉県内の自宅に妻と長女を残して単身赴任。大阪府摂津市出身。57歳。