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とくしまマラソン2013で男子総合優勝した地下翔太(ぢげしょうた)さん   2013/4/22 10:13
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とくしまマラソン2013で男子総合優勝した地下翔太(ぢげしょうた)さん 初めて訪れた徳島の地でフルマラソン3勝目を挙げ、表彰台で爽やかな笑顔を振りまいた。招待選手として参加した今大会。「勝つだけでなく、大会記録も更新できた。何とか役割を果たせた」と何度も胸の金メダルに目をやった。

 小学2年から始めた陸上だが中学、高校時代は無名選手。上武大(群馬)に進み、2年時に長距離に転向してから芽が出始め、4年時には箱根駅伝を走った。初マラソンも4年時のびわ湖毎日マラソン。2時間17分6秒で28位に終わったが伸びしろは残っていた。しかし、卒業後は都会での競技生活を選ばず「古里のために働きたい」と熊本県球磨村役場にUターン就職。過疎化と少子化は想像を超えて進んでおり、村の人口は約4400人に激減し、小学校は5校から2校に。自分に何ができるか。出した答えは「好きなマラソンで村を元気づける。全国各地を走って村をPRする」。ちょうどそのころ、埼玉県庁の川内優輝選手の活躍で公務員ランナーへの注目が高まっていた。

 毎日仕事後にアップダウンの激しい山道を走った成果が実を結び、2度目のマラソン挑戦となった昨年2月の熊本城大会で初優勝。地元テレビ局に取り上げられると練習中に応援してくれる人も増え、一層練習に身が入った。

 とくしまマラソンの吉野川沿いの堤防道路は、風が舞う川沿いを走った大学時代を思い出させた。沿道では上武大学と書かれたタオルを振って応援する人もおり「懐かしかった。心のこもったもてなしに勇気が湧いた」とほほ笑む。

 3月に高校時代から6年間交際した女性と入籍。「好きなことを続けられるのは妻の助けがあってこそ」と感謝し、副賞の国内旅行券を家族のために使うことを明かした。球磨村の実家で祖父母と両親、妻の6人暮らし。8月には1児の父になる24歳。