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徳島県中学校長会長に就いた坪井次郎(つぼいじろう)さん   2013/5/14 10:33
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徳島県中学校長会長に就いた坪井次郎(つぼいじろう)さん 徳島県内の国公立中学校長85人をまとめる。課題としてまず挙げたのは、生徒の学力向上だ。2012年度からの新学習指導要領で学習内容が増えた一方、「中学生は部活動や趣味に熱心で、家庭学習の時間が取りにくい。各校で地域の実情に合った独自の施策が求められている」と話す。

 勤務する阿南第二中学校では、12年秋から全生徒を対象に「自主学習ノート」を始めた。自宅で漢字の練習や計算など思い思いの課題に取り組んでもらう活動で、「毎日5分でも10分でもコツコツやることが大事。学級担任の作業も増えたが、手間暇を掛ける指導が子どもの基礎学力を伸ばす」との信念で続けている。

 会話の中でしばしば「コツコツ」という言葉が出る。地道な取り組みに重きを置く姿勢は、毎朝校門で生徒を出迎える日課にも表れている。今津小教頭時代から足かけ4校、13年間続けてきたのは「一目で体調変化に気づくようになる」ほど、生徒との距離が縮まることを実感できるからだ。

 深刻化する体罰やいじめの解決にも力を注ぐ考え。「生徒や保護者としっかりした関係を築けている教師でも、指導が難しくなってきた」と現場の環境変化に目を向けつつ、校内アンケートの定期的な実施など問題を早期に発見する手だての必要性を説く。

 子どものころは少年野球やバレーボールに熱中し、中京大学体育学部を卒業後は迷わず体育教師になった。旧県同和教育協議会事務局、県教委社会教育主事など人権教育に関わる行政経験も豊富で、周囲の校長評は「スポーツマンらしい真っすぐさを持ちながら、物事をいろんな角度からじっくりと見ることのできる人」。休日は、阿南市那賀川町今津浦の自宅で庭木を手入れして息を抜く。59歳。