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日本病院団体協議会の議長になった武久洋三(たけひさようぞう)さん   2013/5/18 12:26
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日本病院団体協議会の議長になった武久洋三(たけひさようぞう)さん 「より良い医療の提供を考え、エゴを捨てて連携を深めていかなければならない」。病院経営の立場から診療報酬に対する要望活動を行う日本病院団体協議会(日病協)のトップとして、2014年度の診療報酬改定に向けた議論のまとめ役を担う。日病協を構成する11団体には、約8千の病院が所属している。規模の大小や公私の違いなど経営形態は多様だけに意見集約は難しく「まさに重責」と気を引き締める。

 診療報酬体系について、重度処置を行えば報酬が高くなるというこれまでの医療区分制度の役目は終わったと指摘する。「これからは患者の病態別に評価し、算定要件などを簡素化することが適切だ」。医療の必要度に応じて薬剤師や管理栄養士などを配置するチーム医療の重要性も説く。

 日本慢性期医療協会の会長を5年務めているほか、数多くの要職に就いている。幼少期に病弱だったことから医学の道を志し、岐阜県立医科大学卒業後、徳島大学大学院医学専攻科を修了。同大医学部第三内科に勤めていたが「リハビリを主とする病院が県内には少ない」と、1984年に博愛記念病院を開業。以来、慢性期医療の発展に心血を注いできた。

 懸念材料として挙げるのが団塊の世代が後期高齢者となるいわゆる2025年問題。「統計的にみて、入院患者数は現在の3倍となる。必然的に入院期間を3分の1にするしかない」。重症患者を収容できないケースも出てくると危惧し、受け皿として在宅療養への支援体制づくりが急務と訴える。

 趣味は音楽やゴルフ、野菜作りと多彩。「土をさわっているとリラックスできる」。2人の娘と長男は独立し、徳島市八万町の自宅で妻と2人暮らし。71歳。