徳島新聞Web

10月24日(火曜日)
2 2
24日(火)
25日(水)
徳島県政策監になった豊井泰雄(とよいやすお)さん   2013/7/10 09:36
このエントリーをはてなブックマークに追加

徳島県政策監になった豊井泰雄(とよいやすお)さん 防災や危機管理、災害復旧を統括する徳島県ナンバー3への就任が決まり、佐々淳行元内閣安全保障室長の著書「平時の指揮官 有事の指揮官」を読み返した。部局の垣根を越えた連携や迅速な情報伝達、初動体制の重要性…。責務の重さに身震いした。

 早速、議長を務める危機管理会議を8日に招集し、幹部職員に訓示した。「県民の安全と安心を確保し、生命と財産を守る気概を持ってほしい」。3月末に経営戦略部長で県庁を退職、悠々自適の生活を送るつもりだったが、飯泉嘉門知事から就任要請を受けて3カ月余りで古巣に戻った。

 最重要課題に挙げるのが南海トラフ巨大地震対策。危機管理会議では、各種団体や自治体と結んでいる災害応援協定の総点検を全部局に指示した。「有事の際には適切に実行できるよう実のあるものにしないと。絵に描いた餅では許されない」と言い切る。

 早稲田大政経学部卒。日本道路公団で2年間働いた後、県庁に入った。財政や人事など総務部門が長かったが、空港地域整備課で徳島空港拡張に伴う周辺整備事業を担当した3年間が思い出深い。海面埋め立てへの理解を得るため、連日、松茂町に足を運んで住民に必要性を説いた。「顔と顔を突き合わせ、誠心誠意対応することの大切さを学んだ」と振り返る。

 趣味は十数年前にラジオ講座で始めた中国語会話。県日中友好協会の副会長を務めており、4年前には四国で初めて中国語のスピーチ大会を企画した。多忙な日々が待っているが「ライフワークとして活動を続けていければ」。

 長女は独立し、徳島市出来島本町2の自宅で妻、長男と暮らす。専用の公用車はあるものの「生活リズムを変えたくないので」と、できるだけ自転車や徒歩で通勤するつもりだ。59歳。