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徳島県公安委員長になった富久和代(とみひさかずよ)さん   2013/7/25 09:57
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徳島県公安委員長になった富久和代(とみひさかずよ)さん 「団塊世代の大量退職を受け、徳島県警も人づくりがすごく重要になっている。志を抱き警察官になった若い人たちを、厳しさの中にも十分な愛情を持って育てていかないと」。47年にわたり四国大学で教壇に立つ教育者らしく、県公安委員会のトップとして、県警が県民の信頼と期待に応える組織であり続けるためへの思いを語る。

 3年前に公安委員となり、常に「県民視線」で働いてきた。県内の刑法犯認知件数は10年前から半減しており「全職員が熱心に治安維持に取り組んでいる成果」と評価。交通死亡事故対策、子どもや女性、お年寄りを狙った犯罪予防などの課題を挙げる中で、最も関心が高いのが女性警察官の幹部登用と採用拡大という。

 「優秀な人材の確保と組織力の向上には、女性警察官の力の活用が欠かせない」。男性社会といわれる警察だが、性犯罪被害者への対応など女性警察官の役割は大きい。ハード、ソフト両面で女性が働きやすい職場を整え、多くの女性警察官が昇任試験に挑戦できる環境づくりに意欲をみせる。

 2006年から県書道協会会長。「書には我慢強さが必要で、良い作品は不断の努力が結実したもの。警察官も自らを常に律し、日々の地道な努力が求められる点が共通しますね」

 座右の銘は「一期一会」「縁を大切に」。公安委員となり、県警察学校の寮・長久寮の看板を揮(き)毫(ごう)した。前の看板の作者は師匠の故・田中双鶴氏。「今も田中先生に『頑張れよ』と励まされているようで」と語る。

 四国大内の評判は「礼儀に厳しいが面倒見の良い熱心な教授」。学生たちは「お母さん的存在」と慕う。教え子たちに結婚式や同窓会に招かれることが多く「今夏も忙しくなりそう」。鳴門市大麻町高畑の自宅で夫と長男夫婦、孫の5人暮らし。69歳。