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全国高校野球選手権記念徳島大会で2年連続優勝した鳴門高の監督森脇稔(もりわきみのる)さん   2013/7/28 09:45
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全国高校野球選手権記念徳島大会で2年連続優勝した鳴門高の監督森脇稔(もりわきみのる)さん 徳島県勢では4校目となる春夏4季連続の甲子園出場を決めた。「大きなプレッシャーの中でよく頑張ってくれた」。優勝旗を手に堂々とダイヤモンドを一周する選手を温かいまなざしで見守った。

 猛暑も大敵となる夏の予選。2連覇への道は平たんではなかった。県内無敗記録を更新し続けるチームは当然のように優勝候補に挙げられ「選手の心の中にどこが相手でも勝てるという甘い気持ちが生まれるのが怖かった」。選抜大会以降、特に練習では厳しく指導した。キャッチボールや素振りなど基本ほど大事にし「絶対に妥協するな」と言い続けた。「打倒・鳴門」を合言葉に向かってきた各校に最後まで苦しめられた末につかんだ勝利だけに、喜びもひとしおだ。

 1985年、母校の鳴門高監督に24歳で就任した。10年間務めた後は徳島工高(現徳島科技高)などを経て2007年から復帰。現在はかつての教え子らが右腕として支えてくれるおかげで客観的にチームを見ることもでき「うまくフォローしてくれるので助かっている」と感謝の言葉を繰り返す。

 「まずは1勝」。優勝インタビューで何度も口にしたこの言葉。甲子園出場は春夏合わせて5度目となるが、まだ夏の勝利を味わっていない。12年の選抜大会は8強、今春は3回戦進出を果たしており、甲子園経験者が多く残る今夏は大きなチャンス。「何としても勝ちたい」と力を込める。

 目標の監督を聞かれれば迷わず「蔦先生」と答える。池田高を春夏合わせ優勝3度、準優勝に2度導いた名将を尊敬してやまない。創部102年の歴史に4季連続という新たな一ページを加えても「まだどれだけも近づけていない」と苦笑した後、「近づきたいね、少しでも」としみじみ語った。

 鳴門市撫養町で妻と2人暮らし。52歳。