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徳島県町村会長になったつるぎ町長兼西茂(かねにししげる)さん   2013/9/3 11:58
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徳島県町村会長になったつるぎ町長兼西茂(かねにししげる)さん 「それぞれの町村が抱える課題に耳を傾けながら、会運営のかじ取りを担っていきたい」。日ごろから相手とじっくり対話することを心掛ける。その姿勢は16町村を束ねる立場でも変わらない。

 会が抱える目下の懸案は、国が地方自治体に配分する普通交付税の縮減。国は合併で誕生した自治体を対象に交付税を加算する優遇措置をとっているが、今後は段階的に減額が進む。合併で生まれた県内5町のうち、早い町では2015年度から影響を受ける。

 「交付税は命綱。職員数の削減など行政の効率化だけでは捻出できる金額に限界がある」。少子高齢化や過疎化、若者の雇用確保の難しさ…。交付税に頼らざるを得ない地方を取り巻く環境の厳しさを国に訴えていきたい考えだ。

 三好農林高(現・三好高)を卒業後、28歳で葬祭業を始めた。政治の世界に足を踏み入れたのは36歳のとき。旧半田町議を約10年務め、46歳で同町長に当選。05年に初代のつるぎ町長となり、3期9年目を迎えている。

 65歳以上が人口の約4割を占めるつるぎ町は“高齢化の先進地”でもある。山間部の公共交通の維持や独居老人の見守りなど、お年寄りを対象にこれまで打ち出してきた独自の施策は手厚い。「課題は多いが、この町で他の自治体の手本となる成功例を作りたい」。施策の立案・執行でも県内自治体の牽(けん)引(いん)役に、と意気込む。

 一年のうち丸一日の休みはほとんどなく「趣味を見つける暇がない」と言うが、人と話すことが何よりの楽しみ。「住民や町職員らとの何げない会話で心が元気になる」とほほ笑む。

 つるぎ町半田逢坂の自宅で妻育代さん(56)と2人暮らし。60歳。