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徳島市内に誰もが集えるミックスカフェをオープンさせた「認知症の人と家族の会 徳島県支部」代表世話人大下直樹(おおしたなおき)さん   2013/10/12 10:24
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徳島市内に誰もが集えるミックスカフェをオープンさせた「認知症の人と家族の会 徳島県支部」代表世話人大下直樹(おおしたなおき)さん 「誰もが気軽に集える」というコンセプトに強くこだわった。10月初旬、公益社団法人「認知症の人と家族の会 徳島県支部」が徳島市住吉6の空き家を活用してオープンさせた住民交流の場・ミックスカフェ。その実現に県支部の代表世話人として尽力した。

 カフェの利用者は会話や将棋、居眠り、歌など好きなことができる。「極論を言えば何もしなくていい。大切なのは『人のいる所にいる』こと」と言う。

 県支部では二十数年前から地域の公共施設や集会所で、会員同士らの集会を開いてきた。しかし、テーブルといすだけが並ぶ殺風景な環境に違和感を感じ、心安らぐアットホームな拠点作りができないかと思案してきた。

 「認知症患者やその家族だけでなく、障害のある人、交流の苦手な人、地域の老若男女らが気兼ねせずに集まることができる場所があれば」。6月に会員から空き家利用の話があり、所有者から快諾を得られたことで、夢が実現した。

 7歳下の弟に知的障害がある。幼いころから弟の日常生活は施設と自宅の往復だけで、同級生との交流や地域のイベントに参加する機会がなかった。そうした現状を間近で見て「弟に限らず、外の世界に一歩踏み出せる居場所があってほしい」と強く願うようになっていった。

 30歳のころから社会福祉士として高齢者や障害者と向き合ってきた。近年は対人関係や発達障害、心の病などを抱える人が増え、多様な相談を日々受けている。「単に支えるだけでなく、社会の一人として何かの役割を作ることが重要。ミックスカフェはその足掛かりになる」

 空き家の利用は地域活性化につながる可能性もあり、各地に同様のカフェを増やしていく考えだ。

 趣味は美術鑑賞と「人とのつながりを求めて動くこと」。徳島市渋野町日開谷の自宅で妻百合子さん(52)と2人暮らし。52歳。