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地域文化功労者表彰を受けた濵田恒子(はまだつねこ)さん   2013/11/9 10:37
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地域文化功労者表彰を受けた濵田恒子(はまだつねこ)さん 芸術文化の振興に功績のあった人をたたえる文化庁の2013年度地域文化功労者に選ばれた。「思いがけず大きな賞をいただき驚いている。面はゆい」。よく通る声と、かくしゃくとした態度が印象的だ。

 徳島県内19流派が加盟する県華道連盟の相談役。「これだけの数が仲良く活動するのは全国的にも珍しい」と、まとめ役に徹してきた自負をのぞかせる。思い出深いのは委員長を務めた60代のころ。創立50周年の節目に当たり、記念式典の開催に奔走したほか、それまで年功序列で順送りだった委員長職を選挙制に変更した。「曲がったことが嫌いな性格で、真っすぐ突き進んできた」と振り返る。

 県茶道協会の立ち上げにも関わり、1980年の発足当初から理事を務める。所属する表千家同門会県支部に呼び掛け、徳島城博物館で毎日続けている呈茶(ていちゃ)ボランティアは10年目を迎えた。「何もかも社中の協力があってこそ。人の和、温かみに支えられている」と感謝の気持ちを忘れない。

 花や茶の道を本格的に志したのは24、25歳のころ。「道と付くものに終点はない」といい、80歳になった今も毎月、京都の歴史ある茶家へ研修に通う。40代まで山登りやスキーで鍛えた体力に衰えはない。

 課題として後継者の育成を挙げる。「花を生け、茶をたてるだけが稽古ではない。お金で買えない宝物がたくさん見つかるので、まずは若い人に世界を知り、味わってもらいたい。継続すれば花は咲く」と呼び掛ける。徳島市秋田町4。