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2014年の阿波踊り公式ポスター用の写真に採用された髙木信昭(たかぎのぶあき)さん   2013/12/4 09:18
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2014年の阿波踊り公式ポスター用の写真に採用された髙木信昭(たかぎのぶあき)さん 編みがさをかぶり、指をすっと伸ばした女性の踊り子が、ぴたりと動きを合わせて群舞する-。こんな阿波踊りの集団美を切り取った写真が、2014年の阿波踊り公式ポスターに採用されることが決まった。「被写体の女性の笑顔に『踊りが好き』という感情が自然と出ている。まさに阿波美人」と満足そうな笑みを浮かべる。

 公式ポスターの写真は、いわば阿波踊りの顔。全国の駅や観光施設に6千枚が張り出される。今回、徳島県内外から234点の応募があった中で、鮮やかな色彩や華やかな雰囲気が阿波踊りの魅力を表現していると、審査員の高い評価を得た。

 小学生のころ、機械としてのカメラに興味を持った。撮影よりも、カメラのボディーを磨くのが楽しみなタイプ。生花店を営む傍ら「家庭で問題になるから台数は言えない」ほど、デジタルやフィルムのカメラを次々と購入した。

 6年前、増え続けるカメラに妻が業を煮やして「それで何を撮るの?」とチクリ。60歳を迎えて仕事に一区切り付けたこともあり、「いい写真を撮れば妻の怒りも収まるかな」と徳島新聞カルチャーセンターに通い始めた。本格的な趣味としての写真撮影はこの時からだ。

 センターでは講師の故荒井賢治さんや森住博さんに師事。普段は、ごみにカラスが群がる朝の歓楽街など、「人間の欲望」にレンズを向ける。対極とも思える阿波踊りの撮影だが、特別な何かを感じる。「ベリーダンスの写真は撮れないけど、阿波踊りはリズムに体が自然と合い、本能的にシャッターが切れる。何よりも、おはやしが聞こえると血が騒ぐ」。根っからの阿波っ子だ。

 大学時代は身長181センチ、体重82キロのラガーマン。公式ポスターに選ばれた記事が新聞に載った日に30人近くの友人から祝福の電話を受けたが「バンカラなイメージと写真が合わないのかな。『そんな繊細な感性を持っていたとは…』って冷やかされてね」。徳島市徳島町3で妻と2人暮らし。66歳。